ダウン症とは

ダウン症はわれわれ人間の中で一番初めに発見された染色体異常です。もっとも小型の常染色体である21番染色体が細胞の核の中に過剰に存在するため、細胞の働きに異常をきたし、お母さんのおなかの中にいる時点で特有の体質を作り出すものです。

ダウン症は多くの合併症を伴うことが多く、合併症の検査と診断、治療方針の計画と実行がなによりも重要です。これらの合併症をすべて解決しても、筋緊張低下症と言語発達の遅れを主とする知的発達の遅れが問題として残ります。

しかし、それらの問題についても環境を変えることによって、これまで常識とされてきたダウン症の障害は一変するのです。

愛児クリニックでは世界一流レベルの療育情報を提供するべく、国際的な専門医組織であるDSMIGの一員として常に情報交流をしております。その一部は会員向けのニュースレターに時宜掲載されています。

妊婦さんへのメッセージ

また、出生前診断として1970年代に広く普及した羊水検査を行うことが多くなってきています。なかには赤ちゃんがダウン症と知ると人工妊娠中絶するのが当然のように話すお医者さんが今でも少なくありませんが、今現在、産む決意をする妊婦さんも次第に増えてきています。

産むのを決めるのは妊婦さん自身なのです。その中で知識をたくわえ、なるべく早くこれらの「体質」を認識することにより、これから起こるであろう状態を予測し、どうしたらその症状を軽減できるかの相談にのるのが私たち愛児クリニックの仕事なのです。