愛児クリニックの院長は老齢を重ねる中で、しばしば「先生長生きしてね」、「後継者は居るのですか」と親御さんから切実な質問を受けてきました。医者である院長は、人間寿命を知らずに過ごしては恥と腹を据えて、Xデーに備える仕組みを考えるに至りました。過去3年間にわたり、愛児クリニックに通われる親御さんの中から有志の方たちにお願いして、令和3年1月から定期的に委員会で議論を重ね、4年目の1月11日に、委員の方たちの合意で、親の会組織を立ち上げることが決定されました。関係各位の努力精勤を思うと、感謝の言葉はいくら申し上げても足りないほどです。これで愛児クリニックが閉鎖されても、数多くの特筆される高度の療育サービス情報は、先輩親たちから後輩親たちに伝えられる保証が確立しました。3月1日正午から聖路加大学院青木教授の御配慮により、構内で特別講演が開催されます。前半は、作業施設で虐待を受けて退行をおこした娘さんに公式の謝罪を要求して、困難な目的達成した母親の体験談を聴きます。後半に、親の会設立報告と説明および飯沼院長から、なぜそのような親の会が必要なのかを解説します。午後3時に終わる予定です。関東近辺にお住いの親御さんで、愛児クリニックに真面目に通院している方たち限定の講演会です。遠隔地の親御さんには、うまく録画ができたらお見せします。参加料は無料です。参加申し込みは、愛児クリニックに受診されているお子さんの氏名、参加希望の親の氏名、人数とメールアドレスを明記して、愛児クリニック宛てメールで申し込んでください。これまで分科会の名称で開催されてきた親の会議は、今後”学習会”という呼び名に変更されます。聖路加大学院での特別講演会は、過去に類のない重要な情報提供システム開始の記念すべき集まりとなります。欠席することがないようにご注意ください。(文責:飯沼)