米国のダウン症協会からコロナ感染関連の声明とどく

米国の親の会活動の中で、特筆される指導的組織が、ダウン症協会(NDSS)から本日、ダウン症の人と新型コロナ肺炎感染予防ワクチンの関係について明快な声明が発信された。内容を抄訳紹介する。

【約10カ月前、米国のコロナ感染流行により社会的慣習は根底から覆った。今、わかっていることは、ダウン症の人はコロナ感染により重症化する確率が高いということだ。CDDは、ダウン症の人をワクチン接種の際に優先する疾病グループに含めることを決定した(参照サイトを表示)。米国政府は、ファイザー社とモデルナ社製の2種類のワクチンを認可した。いずれも同じ技法、メッセンジャーRNAを用いる。これによりコロナウイルスへの抗体が産生される。ワクチン接種でコロナ感染が招かれることは無い。今のところモデルナ社ワクチンは18歳以上の人をとする。、ファイザー社ワクチンは26歳以上の人対象とする。二度接種しないと確実な防疫効果が生じない。ワクチンは州とか郡とか、時には医師の主導で実施される。連邦政府はすでにどのような人が優先的に接種されるかの勧告を公にしている。それによれば、ダウン症の人は、感染に対してハイリスク群(分類1c)とみなし、ワクチンを受けるべきであるとされている。州単位で決めたルールがあれば、それに従いなるべく早めに接種をうけること。

NDSSからの声明は、5項あり。第1項、官庁の管理局から迅速な指示を得るために、メール登録を推奨しているので、すること。ワクチン接種の条件に、医師診断書が必要な場合がある。第2項、かかりつけの医者からの接種が安心。その医者に入手可能なのかを問い合わせをすること。時々刻々のワクチン配布の状況をタイミングよく知らせてくれるように依頼する。第3項、地元の健康局に連絡をとり、かかりつけの医者がワクチン 接種できない場合でも、どこで問題なく受けられるかを理解するようにしておく。第4項、地元の基準では、まず先に75歳以上の人に接種するという場合、もしもダウン症の人が40歳以上なら、すぐにダウン症に関連する医学研究結果を見せて、理解を同じレベルにすること。すなわち、ダウン症の人が40歳を超えると一般の人が80歳の場合と同じリスクを有していることを確認させる。これによりワクチンを確実に受けられる保証はないが、すくなくとも医学知識は共有できるはず。第5項、年齢が若い場合は、あくまでも感染しない生活を維持し、最新対策の推移に注意して、接種を受けられるとなったら、すぐさま受けるべきです。 協会としても、常に最新の情報を公示し続けます。】

読者に伝わりましたか。ワクチン接種は必須の選択です。安全性がわからないと声高に言い募って、無用な社会不安を煽っている人たちには、それなりの自由の権利がありますが、おのれの生命はともかく、他人の生命までも脅かす妄言は、控えるべきです。(文責:飯沼院長)