ダウン症の(俗称)退行は改善できる

思春期以降に頻発している退行(俗称)は、ダウン症において恐れられているようですが、ほとんどが的確な心理カウンセリングによって、元通りに回復されます。例えば、次の手紙ではどう表現されているかを見てみましょう。
手紙:  ■■の母です。今日は、お電話いただきありがとうございました。■■すっかりご無汰をして申し訳ございません。新型コロナの感染の状況の中、■■子も4月5月は、公共交通機関での外出をやめ、習い事も全ておやすみし、ヘルパーさんの訪問もお断りして、家族3人(母親の私とおばあちゃんと■■子)だけで過ごす毎日でした。おばあちゃんが90歳ですので、外からウイルスを持ち込むことを恐れ、今も、用心の日々を送っています。ヘルパーさんたちの訪問は、6月から徐々に通常戻し(平日毎日)習い事は、アトリエだけ9月から再開。ダンスは、狭いスタジオで大人数でやることが怖いので不参加にして、リモートレッスンの時だけ、家で参加しています。就労しているダウン症のお友達が、コロナによる生活の変化で調子を崩している人が多い中、■■子は、逆に、とても落ち着き安定して、明るくなってきました。それまでも就労もせず、基本的には、家で過ごしていましが、毎日変わるヘルパーさんとの外出や、土日の習い事だけでも敦子のとっては、疲れが出ていたようです。緊急事態宣言により家や近所の公園の散歩くらいの生活になり、とにかくゆっくりと過ごしていたことが、■■子の中で、リズムがリセットされ、疲労から回復したのでしょうか。今日まで、ゆっくりと日常を回復させている中で、言葉も少しずつ増え、感情も安定してやる気も出てきました。夏の猛暑が終わり、外での活動もラクにできるようになったので、散歩や、公園での活動で体を動かしているので、動きもだいぶ広がってきました。すごく進化しています。同時に、今がとても大事な時なので、無理をさせず、少しずつゆっくりと本人の意思を尊重しながら、前に進んでゆこうと思っています。4月からの■■子の日常の様子を写真で少しまとめましたので、お送りします。飯沼先生も、この状況で、どうぞお体をお大事にお過ごしください。また、ご報告させていただきます。■■■■
【注釈】 (俗称)退行を起こしたダウン症青年は全国に数知れずいることでしょう。この手紙に書かれていることが有益な情報源となっていますが。素直に悩める家庭に届くことを祈るばかりです。(文責:飯沼院長)