新型コロナ肺炎防止のマスクに工夫をしたら

新型コロナ肺炎流行のため、療育相談のために来院する方は3月から目に見えて激減しました。その中を、(命がけで?)クリニック受診された方たちが居られます。応接中に、気づいたことですが、ほぼ全例で、口にあてているマスクの動きが薄い印象があった。そこで質問をしました。「マスクの内側にガーゼとかを入れていますか」と。返事は「入れていない。マスクだけです」とのこと。そこで、少し時間がかかるが丁寧に説明をした。コロナヴィールスは、アルコール消毒で容易に死滅させられる。薬屋に行けば、消毒アルコールを含んだウェットテイッシュの袋が販売されている。その一枚を取り出して、四つ折りにして、マスクの内側に入れる。口唇皮膚にアルコール成分が直接触れると、過敏体質の人は炎症を起こすかもしれない。別の乾いたガーゼ(最初だけはテイッシュペーパーでもよい)を四つ折りにしてさらに口唇側に加える。外から、マスク、アルコール布、乾燥布と三層のサンドウィッチができる。これを装着することで、外部からのエアロゾルに乗ったコロナヴィールスは、中層で滅死します。逆にマスクを使っている人が気付かないうちに感染者になっていて、周囲の人に感染させている場合も、外にエアロゾルが漏れても、アルコール層で消毒されて排出されます。アルコールは常に蒸発していますので、効果は続きません。1から2時間して、まだ家の外にいる場合は、新しいウェットアルコール布に交換しましょう。その時、使い切ったウェット布があります。これを乾燥した布として口唇に触れる内側に移動すれば効率が良いです。マスク1枚でも、わずかながら空気感染を防いでいますが、マスクの隙間は、エアロゾルに比較して、やすやすと通り抜けられる大きな穴なので、マスクだけで感染を防止できているわけではありません。TV番組で拝見すると専門委員の方もマスク1枚で会見!どうせマスクをつけるなら、その目的を最大限発揮してもらいたいと思います。(文責:飯沼院長)