養護学校の遺跡巡り

数年前に突然、文部科学省は、これまで存在していた特殊学級、養護高等学校の名称を、特別支援学級、特別支援学校に看板換えをしました。その性急振りに不審の念をもったのは、愛児クリニックの院長だけだったのがなんとも腹だたしいことでした。既に海外ではYogo gakkouの英語は、悪名高い名詞として知られています。この辺りの事情をつついてくれるジャーナリストが一人くらい居るのではないかと期待しておりましたが、ゼロ。めげないで、関連する状況をインターネットで調査したら、興味深い事実が浮上しました。島根県、神奈川県、鹿児島県、奈良県、山形県、青森県、滋賀県と列記して、これがどんな意味を持っているか、わかる人はいないでしょう。これらの県で公開されている教育情報欄で、『養護学校』で検索すると、県下の学校が一覧ででます。圧倒的に養護学校の名称が遺残している県名なのです。おそらく中央省庁の意向を忖度しなかった(気骨のある)県なのでしょう。いわば幕末の時の『攘夷派』に見立てができます。ちなみに、政府は僅かな予算をつけて、どこまで本気なのか、各地に実験校の指定下でインクルージョン教育をやり始めました。『開国派』に見立てができます。(文責:飯沼院長)