成人学習集会は盛会に終わる

令和元年9月14日の午後に主催した成人学習集会は、熱心な親御さんの出席が120名に及び、熱気を保って3時間半の予定を完了しました。松嶋さんと重富さんの両家族の歴史が語られる中で、成人までいかに良い教育環境を整えてこられたかが示されました。二人の立派な青年の姿だけでなく、両親の姿勢、考え方が上手に説明されて、どんな要素が大事であるかが明白にわかる話の進み方でした。やはり、ダウン症の子どもが立派な成人となるには、親御さん自身の教育に臨む高い素養が必須条件であると痛感されました。時を同じくして、米国のダウン症協会でも、第3回の成人トップ会議を来年にアリゾナ州フェニックス市で開催される予定です。社会人として行動し、仕事に集中し、自分の意見を社会に発信を続けているダウン症青年たちが、大会でインパクトのある演説をしようとしています。これと並んで、一人ひとりのダウン症成人の姿、意思を短い文章をそえて、月に数人ずつメールで世界中に発信をつづけています。愛児クリニックからも、おなじ精神で、成人の情報を発信する活動をしていることを誇りに思います。良い教育により、ダウン症児の未来は明るくなり、悪い教育によって、ダウン症児の未来は障害者の世界に貶められるという認識は、広く日本の社会においても定着させることが求められます。(文責:飯沼院長)