新著『ダウン症のこころ』が出版

【お知らせ】ダウン症児と青年のこころの世界を理解する一助となる書籍を、愛児クリニック院長である飯沼和三執筆で、令和元年6月1日に、同成社から発行されました。ダウン症の療育で、大きな割合を占めているのが、育児上のいろいろな心配事で、それは健常児を育てる場合と全く同じ事情と言えます。この悩み事を、当該の児童の心理を親が読みとって、その上で適切な対応策をとるならば、多くは良い親子関係の実現につながるものと、容易に考えられます。ただ、普段から無表情気味の顔をしたダウン症児が、内心どんなことを考えているかは、にわか母親・父親にはそう簡単にわかるものではありません。豊富な実体験を誇る愛児クリニックの院長が、その莫大なデータから導き出した法則が、本書に惜しみなく披露されています。クリニック外来で交換される親と医者の会話の中に、こんなにも豊富な情報源が含まれていたのかと驚くほどです。クリニックの究極の目的は、誰もが認める立派な人格を持つダウン症の青年を社会に送り出すことと明白に定義されていますが、それを実現する最大の担い手は、親であることが強調されています。一読すれば、すぐに座右の定席を得る本です。価格は1800円(+税)、181頁。同成社の電話番号は03-3239-1467.