国際会議で拾った情報、骨の話

2011年のサンアントニオ市滞在中に見聞したことをメモに残していたが、帰国してすっかり忘れていた。
偶然に出てきたのを見て、ちょっと役立つかしらと、断片的だが披露しよう。

ダウン症児の頚椎検査で関節の不安定性は海外も日本も酷似していて、”異常なし”が85.4%、”症状なしで不安定”が13.1%そして”症状ありで不安定”が1.5%(総数404名の分析)だった。
年齢が上がるにつれて、増加していたのが、側湾症。
特に腰椎6番-7番で起こり、防止をしたいと思っても現時点でなすすべがない。
頚椎にも年齢とともにstraight neck(首を構成する頚椎がまっすぐにつらなっている)が増えてくる。
同様に股関節に変化が生じて、28%は股関節脱臼と診断されたという。
その一部には、大腿骨頭部の血管閉鎖による壊死が見られるとする。
成人期、老人期を迎えるにあたって注意を払うべき点として、着目される。(文責 飯沼院長)