早期療育シリーズ5 逆さぶら下げ

背筋のイメージを赤ちゃんに刷り込んだと思えたら、つぎにやるべきことは逆さぶらさげです。
万一にも落としたらいけないので、両足のアキレス腱辺りを親は両手でわしづかみして、ゆっくりと空中にもちあげます。
赤ちゃんは最初だけ頭を垂直にたらしているかもしれませんが、すぐに周りを見るかのように頭をもちあげます。
背中の延長線に対して90度の角度で頭を挙上していると見えます。
それを見たら、神経系の発達が正常と判定しましょう。
もしも頭が垂れ下がったままだったら、すぐに小児科医にかかるか、療育センターに連絡をして受診すべきでしょう。
ともかく、頭を挙上したら「いいね」を連発しながら、赤ちゃんをゆっくりとその状態で床におろしていきます。
まずおでこで床と接触するでしょう。
さらに身体をおろすと、順番に首、前胸、腹、下肢と床に着陸します。
なんと、赤ちゃんははらばいになった姿勢で、頭をまた挙上する動作を続けているかもしれません。
つまり腹ばいで、頭をもちあげています。
ぐらぐらしていたら不安定でその姿勢にまだ慣れていないのですが、しっかりと頭をもちあげて、安定していたら、定頚ができたかも知れないと考えます。
こうして、多くのダウン症児は、2ヶ月半から3ヶ月半にかけて、定頸現象が見られます。
外観が似て居るのでスフィンクス姿勢と愛児クリニックでは呼んでいます。(文責:飯沼院長)